家族団欒の夕食の席で、突如として始まった刹那と琥珀の口論。

「琥珀ちゃん言い過ぎよ。刹那君に謝りなさい」

奏多がやんわりと窘めるが。

「だってそうじゃないか!」

琥珀は声を荒げる。

「年下で女の僕に、お嬢様お嬢様ってご機嫌窺って、敬語で話してさ!」

「あはははっ、言われちゃったなぁ刹那」

久遠が笑う。

「お言葉ですがお嬢様」

尚も鋭い視線のまま、刹那は言った。

「俺がお嬢様を恐れているとでも?」