龍乃一味のカオスな学園生活

ハシッと。

菩薩と月蝕、その白刃を左右の指先で捉えたのは龍乃だった。

「大概にせよ」

それまでと違う低い声色で、武と刹那を威圧する龍乃。

(またあの蛇妖の眼…!)

亜鳥が表情を強張らせ、他の面々も龍乃の見事な白刃取りに驚愕する。

武道に心得のない花とセレナは、キョトンとしていたが。

少しして。

「おわっ、危なっ!」

我に返ったように、龍乃は菩薩と月蝕を放した。

毒気を抜かれ、呆然と立ち尽くす武と刹那。

「えとっ、じ、じゃあさっ」

龍乃は空気を和ませるように言う。

「明日まで考えてみてよっ、もしアタイと一緒に生徒会やってもいいかなあって思ったら、明日の放課後、またここに来て?そういう事でっ!にゃははっ♪」