龍乃一味のカオスな学園生活

刹那と武。

共に琴月と夕城の分家頭領の息子の立場。

やがては彼らも、それぞれの世継ぎ達を鍛え、立派な宗主へと導くのを使命とする。

故にライバル心を持つのは当然の事。

「確かに龍乃殿にも行き過ぎた感はあるが、だからといって貴様の言い草には礼節が感じられない。無礼にも程があるだろう」

「コイツには礼節など必要ない。礼節など重んじていては理解させられぬ。無知な馬鹿者だからな」

「そうか」

左手に携えた菩薩を、一寸抜く武。

「礼節無き者こそ無知な馬鹿者と心得よ」

「…ならば身を以って教えてくれ。その礼節とやらをな」

素早く抜刀術の構えをとる刹那。

両者が閃光の速さで、己の得物を抜刀した瞬間!