「琥珀さん!」

中等部2年のクラス。

男子生徒が殺到してくる。

「ククククククククリスマステロの時には、僕と一緒に回りませんかっ!」

「いえこんな奴より俺の方が必ずご満足頂けるエスコートを!」

「何言ってやがる!お前らみたいなヘタレじゃ、琴月家お嬢様の琥珀ちゃんは満足しねぇんだよ!」

見苦しい男の争いを。

「退散しろこの無能どもなのですっ」

さくらが一刀の下に蹴散らす。

「琥珀ちゃんは私とクリスマステロを回ると、前世より定められた約定なのです。お前らはむさ苦しい自分の部屋でも大掃除してなさいなのです」

何かすっかり琥珀に懐いてしまったさくら。

それにしても毒舌。

男子達のハートは粉々にブレイクだ。