龍乃一味のカオスな学園生活

だってーのに、この娘ときたら。

「刹那君刹那君」

生徒会の書類をピラピラさせながら、琥珀は練武場に入ってくる。

ピラピラさせてるのは書類だけではなく、大きめのTシャツの裾も。

いい加減服を着んか。

「お嬢様、まだそのような淫らなお姿を」

「淫らだって、刹那君やーらしっ」

口元に手を寄せ、からかうように笑う琥珀。

まぁいい。

「で、どうしました?」

「うん。またノエル君にやり直しくらっちゃってさあ。クリスマステロの予算一覧なんだけど」

琥珀は刹那に書類を見せる。