夕城道場で稽古しつつ、年末に迫ったクリスマステロの方々の手配、そして下校時間には放送委員の仕事を済ませた花の迎え。

夕城 武は忙しい。

琴月の次期指南役のいけ好かない音無 刹那如きに構っている暇はないのだ。

と言いつつ、毎日のように顔を合わせては肩がぶつかったのこっちを睨んだの因縁を付けたり付けられたりして鍔迫り合う日々。

お前らヤンキーか。

武家の出の癖して、武も刹那も意外と心が狭い。

あ、いや、そこまで目くじら立てるのは、相手の事をしっかりとライバル視しているからだろうが。

または喧嘩するほど仲がいいという奴か。

ラブラブだな、おまいら。

「三枚おろしにするぞ理事長」