5ページも費やして、少年はようやく本題に入った。

「…僕も…生徒会に入らせて頂けないでしょうか…」

「えっ?」

龍乃の顔が、ぱぁっと華やぐ。

「生徒会に入ってくれんのっ?」

「……」

コクンと頷く少年。

「そりゃいいや!仲間は沢山いた方が楽しいもんね!」

「楽しいではなかろう、お遊戯サークルではないのだぞ」

龍乃に言う刹那。

「でも、折角生徒会に入りたいって言うんだからいいんじゃない?」

琥珀は賛成のようだ。

「何かハキハキ喋らない人ですねぇ、さくらはあんまり好きなタイプじゃないです」

さくら、お前の好み聞いてる訳じゃないから。

「私はいいと思うよぉ、何か大人しくて優しそうな人だし」

すぐに大声張り上げる面子が多い中、花はこの少年に好感を持っているようだ。