武の菩薩を受け太刀するのは、父・孔雀から受け継いだ四季・色彩銘刀"大作"四季。

琥珀と武、琴月と夕城の稽古は白熱するが。

「ふぁ~あ…」

花、そういうのあんまり興味ないから、てな感じで。

「退屈だねぇ、綾小路ぃ…」

母親の花音のかつての姿を彷彿とさせる仕草で、花は抱き締めたぬいぐるみに語り掛ける。

と。

「花ちゃん花ちゃん」

そんな花に話しかける少女が一人。

彼女はトタタと花に駆け寄った拍子に。

「あっ!」

床で足を滑らせて転倒、更に。

「あぅっ!」

花の抱き締めた綾小路に頭突きをかまし、そのクッションで跳ね返って後ろにも転倒した。

「あいたたた…頭打っちゃった…」

何このアクロバティックな子。