龍乃一味のカオスな学園生活

天神学園。

「じゃあね龍乃ちゃん、勉強と生徒会の仕事しっかりね」

「あーい」

職員室前で小夜と別れ、まず龍乃は教室に鞄を置く。

その足ですぐに生徒会室へ。

朝一番に生徒会室にいるのは。

「おっはよー亜鳥っくす」

書記の亜鳥だ。

肩越しに龍乃を一瞥すると、フンと鼻を鳴らしてそっぽを向く。

「毎日早いねぇ、やっぱアレかねっ、鴉だから朝は早いのかねっ」

頭頂部のアホ毛をみょんみょん揺らしながら笑う龍乃。

「ゴミ置き場を漁る野鳥と一緒にしないで。私は翼のある河童だって言ってるでしょ」

頭の皿の件は納得したものの、相変わらず勘違いは収まらない亜鳥。