それは『イケメン男子で女子を釣っちゃおう☆作戦』だった。
永井君は可愛い系男子だし、きっと女子にも人気があると思う。
だから私は永井君を入れて女子を釣って部員を増やそうとしたのだ。
「ま、あんな作戦したって無駄ですけどね。俺、女とはそこまで関わろうとしてませんし」
「永井君…本当にごめんなさい」
改めて自分がしたことは酷かったなと思う。
さっきまであった怒りは消えて、ストンと椅子に座った。
そんな私に驚いたのか、永井君は少し焦って
「そんなマジに落ち込まなくていいっすよ!別に俺そんなにこの部活嫌いじゃないですし」
さっきまでとは違う怪しい笑顔じゃなくて、ふわっと笑った。
その笑顔に嘘というのはなさそうだった。
「ならよかった」
永井君の笑顔につられて私も笑った。
「…っ」
「永井君?」
永井君はずっと握っていたスマホに目を向け、何かボソッと言った。
でも、その小さな声は私には聞こえなかった。
永井君は可愛い系男子だし、きっと女子にも人気があると思う。
だから私は永井君を入れて女子を釣って部員を増やそうとしたのだ。
「ま、あんな作戦したって無駄ですけどね。俺、女とはそこまで関わろうとしてませんし」
「永井君…本当にごめんなさい」
改めて自分がしたことは酷かったなと思う。
さっきまであった怒りは消えて、ストンと椅子に座った。
そんな私に驚いたのか、永井君は少し焦って
「そんなマジに落ち込まなくていいっすよ!別に俺そんなにこの部活嫌いじゃないですし」
さっきまでとは違う怪しい笑顔じゃなくて、ふわっと笑った。
その笑顔に嘘というのはなさそうだった。
「ならよかった」
永井君の笑顔につられて私も笑った。
「…っ」
「永井君?」
永井君はずっと握っていたスマホに目を向け、何かボソッと言った。
でも、その小さな声は私には聞こえなかった。
