私の風邪はその日のうちに消え、
次の日登校するとニヤニヤして
私を待っている彩乃がいた。


「お、おはよ…」


とてつもなく嫌な予感がする…



彩乃は満面の笑みで私の両手を握り

「おめでとう!優衣♡」

ってブンブン振り回した。

私は彩乃の意味不明な発言に
一瞬きょとんとなる。

えっと…今日誕生日じゃないしな…
なんかおめでたい事あったっけ…

「何アホな顔してんのよ!私が
 伝えたの!優衣が西野先輩の事
 好きって!!」




はい…?
伝えた?なにを?だれに?

西野先輩に!!??!??


「は?!ちょ!彩乃!?」

彩乃に迫りながら、まだ柴が
来てないか確認。

よし!柴はまだ来ていない模様!
変な誤解されたくないし!


「だーかーらー西野先輩に伝えたのー
そしたら西野先輩もオーケーだって!!
良かったね!!晴れて両想いだよん♡」

「・・・。」

やっぱあの嫌な予感は的中。

本当に両想いになりたい相手とは
なれず、はっきり言ってどうでも
良い人と両想い(?)になりました。

バンザーイバンザーイ

私の心中はもう意味の分かんない
事になってて彩乃はそれで私が
喜んでるように見えたらしく、
おめでとうとか良かったねを
終始連呼してた。