「ああ…頭いたいいいい」
昼休憩が終わってから突然の
頭痛に私は机にうつぶせた。
ポンポンッ
誰かに頭を叩かれ顔をあげると
にやにやして私の頭をポンポンする
柴と目が合う。
授業が始まってるのに柴は気にしてない
みたいで、ずっと振り向いてポンポン
してきた。
「ばかは風邪ひかないって言うのに
お前、風邪ひいたか?w」
そんないじわるな言葉とは裏腹に優しく
頭を叩いてくれてる事が嬉しくて
私は思わず柴から目をそらした。
「なんだよ。言い返して来ねえのかよ。
相当弱ってんな。」
「うるさいな。ほっといてよ」
あんたと話してると余計 熱あがるわ!
私は柴を無視して、また机にうつぶせると
柴はそれ以上何も言い返して来なくて
冷たい態度をとった事に少し後悔した。
すると…
「先生ー、成宮が頭痛いみたいだから
保健室連れてって来るわ」
え…?
私は柴の言葉にびっくりして
顔を上げると柴は私の手をひいて
教室から出た。

