「ほんと馬鹿だよ。」 「…ごめんね。 でもさ、迷惑かけちゃうけど…好きなんだ。」 李斗はその言葉に照れたのか俯いた。 「なんでそういうこと言うかな…。」 李斗が何を呟いたのかわからないまま、私はまた触れるだけのキスをされた。 すると李斗は何かを思い出したように顔をしかめた。 「ここ、触られたよな?」 「ああ、あの謎の壁ドンね。」 「………めちゃくちゃムカつく。」 あーら、李斗様ご機嫌ナナメ。 私の手首をじっと見つめてる李斗。 そして言った。 「消毒しなきゃな…」