私は今この瞬間に重大な選択ミスをしてしまったのかもしれない。


「わかった!なんとかする!だから助けて!」


私は藁にも縋る思いで男の子にお願いした。


「よし、契約成立だな」


男の子は人差し指を立てた手を私に手の平を見せるよるに開いた。


「約束は果たしたぞ。じゃーな」


そう言って男の子は何処かへ歩きだした。


私はスカートを確認すると現実を疑った。


「スカートが直ってる!」


鞄の中に入れていたスマホを見ると家を出た時の時間に戻っている。


「ねぇ、あんた・・・」


男の子が歩いて行った方向に振り返ったが姿は見えなかった。


私は入学式を思い出し学校へと走り出した。