桜井葵 (19)
4月うまれの私は高校卒業後、すぐに19歳になった。
顔が特別可愛いわけでもなければスタイルがいいわけでもない。
半年前
クラスのみんなの進路が着々と決まって行った。
進学校と呼ばれる私立高校なだけあって、クラスの大半は大学に進学した。
わたしも大学に進学しようと思えば出来たけどそうはしなかった。
理由はただひとつ、
敷かれたレールの上を歩くのは簡単だけど楽しくない。
自分の人生、好きにやってやろうとゆう好奇心だけでひとり地元を離れ、上京を決めた。
資格も何もないわたしは社会的地位や大金を夢見たわけではない。
ただなんとなく、わたしの得意なノリと勢いだった。
