シンデレラは硝子の靴を

「それで、あんな格好に???」



続く坂月の質問に沙耶は首を振る。



「いえ。なんか目を覚ましたら新しい服に着替えさせられてお洒落させてもらったんで、私は別の服を着てたんですけど…。あいつがあの服を価値の無いモノみたいな言い方したんで、腹立って、自分で切って同じように返してやったから、ああなったんです…」




「え?自分で??」




坂月は、驚いて思わず訊き返す。




「……はい…」



言いながら、沙耶も自業自得だと思ったのか、小さくなっている。




「貴女って人は…」




坂月はついに両手で顔を覆って、溜め息と共に俯いた。




しかしそれも少しで、直ぐに坂月は顔を上げて、沙耶に謝る。





「とりあえず、状況はよく分かりました。何にせよ、石垣が悪いことをしました。申し訳ありません。洋服の方は弁償させていただきます。」




「あ、いえ…あれは…」




そこまで言って、沙耶はこの話をするべきなのか、一瞬迷ったが。




「父の…形見なので…、あれじゃないと、、、意味がないんです。」



結局、正直に話した。