シンデレラは硝子の靴を

隠れ家的な、接待会場。



沙耶の知識をフル稼働して、わかるのはこれ位だが、決断を下すには十分だった。




―失敗した。辞めよ。



沙耶はがっくり項垂れ、催促を受けたテーブルに向かう。





「おぅガリ!!」




つるっぱげた酔っ払いのおっさんが、沙耶に気付き、手招くのにカチンと来る。





確かに、隣に居るお姉さんと比べりゃ、ガリですが。




沙耶はシンプルな紺のワンピース姿で、仕方なくおっさんの隣に座る。





「おぅ、まだ足りんのかー!飲め飲めぇ!!」




このつるつるおっさんは、女を酔い潰してどうにかしようって魂胆らしいのだが、沙耶は酒に滅法強いので、どんなに一気をしようが、シラけていく一方だった。




しかし。




「ひっひひ…あらら~?この子はもう駄目かなぁ??」




沙耶の反対側に座る、一応同期採用の女がうつらうつらし始めている。




―あれだけ飲ませれば、当たり前でしょうが。



沙耶の眉間に皺が寄る。