「私、、ずっと…支えられてきてた。あんたとの、、約束に。」
今まで石垣には言うことのできなかった、あの頃の事。
俯きながら話せば、涙がぽた、と落ちて、枯れ葉に当たる。
「でも、一緒に、、嫌な記憶も、た、沢山あって…思い出すのが辛くなって…」
いつしか。
「辛い時と結びついたものは…、奥に仕舞いこんで、忘れようとしたの…」
秋になって、思い出されるのは、幼いプロポーズの断片のみになっていた。
だが。
「なのに…あんたと会って、どんどん…勝手に出てくるようになって…」
石垣と過ごすようになってから。
何故か昔の記憶が度々沙耶の中に甦る。
同時に、痛みも甦った。
「だからっ……ごめ、、なさ…」
そこから逃げたくて。
石垣に、全てをぶつけた。
「あんたはちゃんと…覚えてたのに…」
痛かったのは、自分だけじゃなかった筈なのに。


