踵を返して、
友達を追おうとしたその時…


「じゃぁ、約束ね!」


後ろから水木の声がした。


その瞬間、
またしてもズキッと頭が痛む。

身体がフラッとして壁に手をついた。



『じゃぁ、ゆびきり!』


「!」



一瞬、何かフラッシュバックのように
映像が見えた。

…まただ。

ドクンドクンと心臓が騒ぐ。


ゆびきり…って、
あれは俺…?