キミとゆびきり〜涙の約束〜

「唯、行こ!」

「っ」



私の様子を見かねてか、
ちぃちゃんが力強く私を引っ張る。

全身から力が抜けていた
私の身体は、

自然とちぃちゃんの行く先へと
着いて行って。


それでも私の涙は
止まる事がなかった。


「唯、もう解ったよね?」

「っ、」

「今のアイツを見て、よく解ったよね?」


歩きながら
怒った口調で話すちぃちゃん。

私は…、

何も言わず涙を落とすだけで
あの光景が頭から離れなかった。


ヒラヒラともみじが落ちる街中。


『ゆびきり!』


私だけが、

信じてただけだった…