「唯っ、どこ行ってたの?」

「うん、ちょっと…」



授業が終わって、

教室に戻ると真っ先に
ちぃちゃんが飛びついてきた。


初めて授業サボっちゃったな…


「…泣いてたの?」

「え?」

「目、赤いから。何かあった?気づいたら唯も宮崎くんも居なかったし」



心配そうに私の顔を
覗き込むちぃちゃん。

私の視線は
日向くんに向けられて、

唇を噛み締めた。


視線の先に…、

男子と仲良く笑いあう日向くん。