キミとゆびきり〜涙の約束〜

日向の言葉にどう見ても、
とぼけてるようには見えなくて。

力が抜けるように
日向の肩から手を離した。


おいおい、まじかよ…

もしかして、
水木はこのこと知ってるのか?

だからさっき走って行ったのか?


「…宮崎?」

「お前、まじで…?」


本当に水木を覚えてないのか?


「なんだよ」

「あー…、やっぱいいや。じゃぁな」


これ以上、

コイツと話してても
無駄だと判断して。

俺はその場から立ち去った。