「…私の中に、まだ日向くんが居るの。だから、こんな気持ちで付き合うなんて失礼だし、出来ない」

「…そうだよね。ごめん、私がしゃしゃり出て。ただ、今朝の唯たちを見て、私…」

「ううん、ありがと。ちぃちゃん」



ちぃちゃんの気持ちも、
痛いくらい分かる。

もしかしたら、

ちぃちゃんの言うことが
また正解なのかもしれない。

私も一瞬、

宮崎くんの気持ちを利用すること
考えてしまったから…


だけどそれは私の都合で
宮崎くんには全く関係ないこと。

そんなことで、

宮崎くんの気持ちを利用することは
出来ないって思った。