キミとゆびきり〜涙の約束〜

「何それ何それ!運命!?」

「………」



今朝は前へ進めとか
言ってたくせに…

今朝と同様、
目を輝かせるちぃちゃんに私の口元が引きつった。


「日向くん、変わってない」


振り返ると廊下から窓を通して見える
笑う日向くん。

笑うと目尻が少し下がるところ、

ふわふわの癖っ毛も、

雰囲気は少し大人になったけど
ほとんどがあの時のままだ。


胸がきゅうっとする。