キミとゆびきり〜涙の約束〜

「ちぃちゃん」

「何?」

「日向くんだよ」

「ん?日向くん?あの転校生がどうしたの?」

「……私がちぃちゃんに話した、忘れられない人…あの日向くんだよ」



ギュッと窓枠を握りしめる。

こんなところで、
再会するなんて思わなかった。

それもこんな突然に…


数秒の沈黙のあと、


「ぇええ!?」


ちぃちゃんの声が
廊下に響き渡る。

私はしーっと口に指を添えて、
ちぃちゃんに訴えた。