キミとゆびきり〜涙の約束〜

「どしたの?」

「え、ううん…何でもない…」

「それにしてもさ、見てよ」



ちぃちゃんが視線を向けたのは
クラスのみんなに囲まれた、

日向くんの姿。

私はみんなと笑う日向くんに
耐えきれなくなって、

廊下に飛び出した。


「え、唯!?どこに行くの!?」


廊下に出て
窓から中庭を見渡す私に、

ちぃちゃんが隣から顔を覗き込んだ。