キミとゆびきり〜涙の約束〜

「だから、横断歩道の真ん中で立ち止まったの」

「ちょ、待てよ。何であんたが伊吹がカエデの葉見てたって知ってんだよ。そこに居たのか!?」

「…目撃者が、居たの」

「!」

「そこへよそ見していた車が来たの」



ザワザワと私の全身が騒ぐ。


私がカエデの葉を見ながら
日向くんを思い出してた頃、

そんなことがあったなんて…


私との約束が、

日向くんをそんな目に合わせたのか。

そう思ってしまうのは自然で。