キミとゆびきり〜涙の約束〜

「そうだね」


顔を出すだけ、
出してみようかな…

告白とは限らないし。


私はちぃちゃんと
教室に向かいながら、

そんなことを思っていた。


「あ、そう言えばさ!今日転校生が来るらしいよ!」

「絶対嘘だ。こんな時期に来る訳ないじゃん」

「本当だって!昨日、帰りに職員室に寄った時に居たもん」

「?」

「転校生が居たの!スラッとしてて、後ろ姿だったけど、男の子だったよ。しかも担任と話してたから、多分うちのクラス!」


目を輝かせながら
手を組んで話すちぃちゃんに、

私は苦笑い。

ちぃちゃん、
こういう話題好きだなぁ…