数週間


あれから
義人はずっと調べ続けている


その間
下っ端の奴らが数人例の蛇にやられている


相手の狙いはなんだ…
全国1位が狙いなのか


もし
それが狙いなら

腑に落ちないことが何点かある


もし
全国1位が欲しいのなら俺達幹部やあの2人を狙うはずだ


だが
それが一切ない


何か他の狙いがあるような気がする


そう考えた瞬間
ある人物の顔が脳裏に浮かんだ



何故あいつの顔が浮かぶんだ…




河神 真紘



あいつはあの2人の親友だ


だからと言って
あいつが狙いとは限らない


確かに
あいつは慎さんと同じ色の瞳だ


だが
あいつが慎さんの妹という証拠も確証もない


「…ハァ」


何持論自答しているんだ俺は…



“また、頭でばっか考えているな”



「お前は頭でばっか考えいるのは悪い癖だな。


この世の中考えても答えが出ないことなんて山ほどあるんだ、もっと思うように行動してみればいいんじゃないか。


それに、人間っていうのは頭より体が勝手に動くことがあるんだ。それを理論で表そうとするのか?


俺には絶対無理だなww


統也


考えてばっかで何をするにも理由を付けて諦める奴にはなるなよ」


慎さん


俺は、また頭でしか考えてないのだろうか



「…思うように行動か……」