「今日からだったけ…」


私は霧崎 雅
青葉学園高等学校に通う1年

明日奈がBlue Birdの水宮 碧斗と付き合うことになって他の族が私達に危害を加える可能性があるということで護衛をすることになった

だからBlue Birdの連中と一緒に登下校するはめになったんだが、逆に目立って面倒なことに巻き込まれないといいけど……


ピンポーン


「入るよ真紘」


ガチャッ


もういないか…



昨日Blue Birdの倉庫の帰り

「真紘…どうするつもりなの?」

話を終え3人で帰る途中、少し言いにくいそうに聞く明日奈

「…別にどうもしない」


真紘は決して自分から手を伸ばし助けを求めることをしない。


真紘は、いつも差し伸べる方を選択し続けた。


ねぇ、真紘
今あなたは何を考えてるの?
あなたの心はいつになったら救われるの?


真紘…
あなたは気付いてる?
あなたが傍にいてくれるだけで、どれだけ私達が救われたか、あなたは気付いてる?



まぁ、気付いてないだろうけどね…


真紘の家を後にし、明日奈達との待ち合わせ場所に向かう途中京太に出くわした

「ん?あぁ雅か。おはよ」

霧崎 京太
私の実の兄だ

「おはよ。今日はいつもより早いのね」

「あぁ。今日は朝一で会議があるからな」


京太は私が通う青葉学園高等学校の教師であり、私達の担任でもある。


「そういえば、明日奈が碧斗と付き合うことになったって本当か?」


さすが情報が早い


「本当よ」


京太はBlue Birdの4代目副総長だった。
そして、あの人はBlue Birdの4代目総長だった。

あの人はとても大きな…大きすぎる存在だった。

だからこそ、負った傷は大きすぎて今でも深く跡が残っている…


「そうか。お前も気をつけろよ」

「えぇ」


京太にも、その傷は残っている
それでも京太は前に進もうとしている



Blue Bird
全国最強といわれてる族。

滝川 統也
Blue Bird5代目総長

あの人の後を継いだ人…

彼はどことなくあの人に似ている


彼なら真紘を助けられるかもしれない……