“逆に危険を増やしてるだけじゃない”



“自分達が居れば狙われないとでも思っていたわけ”



“そんな甘い覚悟で2人を守れると思うな”



本当にあいつは予想外の言葉をズバズバと言う


だが
あいつが言ったことは事実だ


俺達はどこかでそう思っていたのたろう


ただ
1つ気になることがある




あいつが帰った後俺達は直ぐには動けなかった


あいつが指摘したことは正しいかった


たが
その言葉は衝撃が強かった


2人の家に送るまで俺達はずっと黙りだった


そして
内原の家についたとき


「みんな今日はありがとう」


そんなことを言った


「…お礼言われることしてないよ。俺達は肝心な時に2人を守れなかったのに…」

「そんなことない!!」


碧斗が言い終わる前に内原が否定した


「碧斗達はちゃんと守ってくれたよ。みんなが言いたいことも分からなくはないよ。でも、ちゃんと守ってくれた」


その瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた


「…ありがとう」


碧斗は一言そう答えた