ガチャッ


「ん?あぁ統也遅かったね 何してたの」


先の出来事を知らない晃汰は呑気にそんなこと聞いてきた


「…別に」


一言いってソファーに座った

その瞬間俺はあの女の言葉が脳裏によぎった

“「…私に関わるな」”


関わることを拒絶した


だが
その時の表情が脳裏から離れない


なぜあんな表情をする

あいつは何を抱えてるんだ…


そんなことを考えていた時
碧斗がやってきた


「あの子に会ってきたのか?」

「…あぁ」


視線を中央に向けると

晃汰、義人

そして
碧斗の彼女 内原と霧崎

がいる


昼休みの出来事を思い出した


“「明日奈ちゃん達はなんであの子の友達なの

はっきり言ってあの子いい印象ないんだけど」”


あの2人に晃汰が聞いていた


晃汰が言った言葉は普通怒る
親友ならなおさら


だが


“「…晃汰君達に真紘がどう映ったのかはわからないけど、私達にとって真紘は一言で言い表せない存在なんだよ」”


この2人は怒るわけでわなかった


昼休みが終わり階段を下がる途中霧崎に


“「あいつは何を抱えてる」”


そう聞いた


“「それは私から言うことでわないわ。…知りたいのなら真紘本人から聞くことね

まぁ、聞くなら真紘の心を開かせないといけないでしょうけどね」”


あいつの心を開かせるか…

一筋縄じゃいかなそうだ