「雪!」

 ん?

「どうしたの? 琉菜。顔色悪いけど大……」

「副長さんが、戦死したって!」

 ……っ!

「……そう」

 土方も、行ったのか。

「雪、行かなくていいの?」

「どこに?」

「副長さんのところに」

「今更行ってもなんにもならないよ」

「でも!」

「私はあいつが会いに来ない限り会わないって決めてるの」

 新撰組を抜けたあのときに、そう決めたんだ。

「雪……」

「ごめん、琉菜。ちょっと、1人にさせて」

「う、うん……」

 琉菜はどこかに歩いていった。