「雪―、終わったよー!」

 朝、そう言いながら琉菜が戻ってきた。

「場所、わかった?」

 琉菜には長州の奴らの居場所を探してもらっていたのだ。

「うん! 長州の奴ら追ってったらすぐわかったよ!」

 じゃあ今日中には終わるな。

「了解。じゃあ今日の夜にでも……」

「それは無理かも。今あそこには長州の奴らがたくさんいるんだけど、会合が終ったらすぐ消えるみたいだから」

 ここで逃げられたら全てが水の泡じゃねえか。

「今すぐ殺ってくる」

「……気をつけてね」

「うん」

 琉菜から場所を聞き、急いでそこに向かった。

 まだいる! 今終わったところか?

 長州の奴らの前に立ち塞がった。

「お前、何者だ!」

「あなたたちを消しにきました」

 力を解放して刀を抜き、近くにいた奴の首を跳ねた。

 ここにいる者全員あの世行きだ。逃がしはしない。

 次々と斬り裂いていった。

 ……これで全員か。

 周囲には20人ほどの死体。首、腕、足、腹部などが斬られており、地面はさっきまで茶色だったものが、真っ赤に染まっていた。

 さてと、姿を眩ますか。

 黒い布で姿を画し、ある場所に向かった。