夕食が終わり、私たちは部屋に戻った。

「今日はいろいろあって疲れたでしょ。もう休むといいよ」

 いや、全然疲れてないけど。

 沖田が布団を引っ張り出してきた。

「はい、どうぞ」

 どうぞって……。

「沖田さんはどこで寝る気ですか?」

 布団一つしかないけど。

「僕は壁にもたれとくよ。今は布団が一つしかないからね」

 へえー。どんだけ不足してんだよ。隊士募集してるくせに。

「沖田さんは布団で寝てください。私はどこでも寝られますから。部屋をお借り出来るだけで十分です」

 布団の中だといざというとき動きにくいし。

「でも……」

「私はあなた方の敵ではありません。だからそんな警戒する必要もありません。もし私が敵になったとしても、あなた方が片付けてくださればいい」

 そのときは抵抗せずに殺られてやるよ。