コトッ…


タッタッタッタ

「ねえ、これおとしたよ?」

彼の手に握られているのはあたしの大切なピン止め

ピンクの花柄のやつだ

わざわざ走って届けてくれたんだ

「あ!ありがとうございます!」

「どーいたしまして」

彼は笑顔でそういって帰っていった


多分この出来事が彼を好きになった理由だと思う