そりゃ、雪原さんと私じゃ、月と石ころ並の差があるけどさ。



あれだね、あれ。



やっぱり、平凡に努力は必要だよ。



運動普通。学力も普通。
あげくの果てに見た目まで普通。



全くもって努力をしなかった平凡の末路がこの私だからね。



皆は私みたいになっちゃダメだよ。


人生絶望するからね。



ドスッ...!



「んぐふっ...!?」



突然、後ろ頭を叩かれる。


あまりの痛さに苦痛の声を上げた私は、睨みながら後ろを振り返った。



「相変わらずシラけた面してんなー。」