千里side






「そうだったんだね…」






飛鳥の過去のことを聞いた。





私の考えていたこと以上に飛鳥は大変なことを抱えていたんだ…






なのに私は何も知らずに早く家に戻った方がいいなんて言っちゃって…





「ていうか、こんな風に押しかけて悪かったな。
やっぱ嫌だよな、同い年の男をいきなり住まわせるとか。
今すぐには難しいけど早めに出てくから…」





…そんな!




「ま、まって!
私ね、飛鳥と過ごすの最初は怖かったけど今は嫌じゃないよ?
むしろ、話す人が近くにいてくれて楽しい。
アパートで申し訳ないけど、ゆっくりしてって?」




「千里…」