午前5時25分、親父は芋焼酎で完全に潰れて爆睡。 と、同時に土鍋で炊き上がったばかりの熱々の白ご飯でおにぎりを二個作る中村先生。 おにぎりの具は梅と鮭。 二戸の朝ご飯。 二戸の喜ぶ顔を想像しながらおにぎりを握っていく。 おにぎり、二個で足りるかなぁ? いつもなら、きちんとした朝食を作っているが、今日ばかりはさすがに時間がない。 午前5時40分、寝室に向かう中村先生。 「おーいっ、拓夢もう出てきても大丈夫だぞ」 クローゼットの扉が少し開く。