晴れ時々@先生の妹【第2巻】



今は、凄く、窮屈なんだけどーー。





こんな時に不謹慎だと兄さんには怒られるかもしれないけれど……、少し梨杏ちゃんと二人きりになれて嬉しかったりして。




だけど、こんなに可愛い子、今は僕がしっかりと守らないとなーー。





二戸 梨杏も暑さで目を覚まし、虚ろな目をパチクリさせながら周りの状況を確認している。





「拓夢くん・…………!?」



凄く暗い。


ここは、どこ?



どうして、拓夢くんがここにいるの?





拓夢が声を潜める。




「親父が今この家に来てる。見つかると凄くやばいんだ僕も梨杏ちゃんも………。わかった?」



状況が分かった二戸 梨杏が声を出さずに「うんうんうん」と首を縦に振る。