晴れ時々@先生の妹【第2巻】



梨杏ちゃんの寝顔は、やっぱり子猫だ。





可愛い寝顔、ずっと僕はこうやって見ていたいけど、今はちょっと無理かも。





僕も梨杏ちゃんも親父に見つかると、凄く大変な事になる。





もちろん、兄さんもねーー。





「起こしてしまったら、ごめん……」




そう言って、拓夢は寝ている二戸 梨杏の体を軽々とそっと抱きかかえてクローゼットの中に身を潜めた。





拓夢と二戸 梨杏の二人分の体温がクローゼット内の温度を徐々に上昇させる。




「あつい……………」





ーー暑いし、やっぱり二人だと少し窮屈だなぁ。





拓夢が一番上のブラウスのボタンを外しネクタイを緩める。




でも、兄さんが少し羨ましいなぁ。




梨杏ちゃんの側にいられて……。