晴れ時々@先生の妹【第2巻】




親父、頼むから、帰ってくれ。




中村先生の父親が鼻をひくひくさせて匂いを嗅いでいる。




「におうぞ、拓夢の匂いがする」




もぉー、いい加減、警察犬みたいなまねはもう止めてくれよ。




中村先生の父親が本の隙を狙って玄関から猛虎突進する。




「しまった……!」と中村先生が顔をしかめる。