連打するインターホンの音。 うるさい、あぁー、……もぉ、うるさいな! 近所迷惑になるといけないと思い、慌ててモニター画面を確認しに行くと人相の悪い男が一人立っている。 一瞬言葉を失い、目を大きく見開く中村先生。 「やっ・べぇっ。おっ、親父が来た!」 真顔のまま体が固まる中村先生。 心の中の余裕は一切ない状態。 きっと、拓夢を探しに俺の家へ来たに違いない。