晴れ時々@先生の妹【第2巻】





――俺の作ったオムライスを一口食べさせて、黙らせてやる!





中村先生が一口分のオムライスをスプーンの上に乗せて笑い続けている二戸 梨杏の口の中へ入れた。






いきなりスプーンをくわえさせられて驚く二戸 梨杏。





――んっ!?







目を大きく見開いてもぐもぐと口を動かしながら喋り始める二戸 梨杏。






「おいしい~~!」






一流の洋食屋さんが作ったオムライスを絶対に越えてる、この味、先生にしか作れないオリジナルの味。





ほんのり甘くて、口の中でとろけていくオムライス!





先生、美味しいよ!






目を瞑って幸せに満ちた二戸 梨杏の顔を見て笑う中村先生。






――まったく、コイツ!






結局、二戸 梨杏の笑顔に負けてしまった俺。






クヤシイナ。






「わかった。お前の好きなだけケチャップをかけていいぞ!」






「えっ、本当に、いいのーー!ヤッタ!!」






「ああ、本当だ!」