晴れ時々@先生の妹【第2巻】




と、その時玄関のインターホンが鳴る音がする。





浴室の脱衣場にいる二戸 梨杏がとりあえず「あ、はいっ、はーい!」と返事をしながら脱ぎかけた上半身の服を急いで直して、慌てて玄関へ走る。






途中室内のモニター画面で外の様子を一応確認すると、コンビニの袋を1つ下げて立っている中村先生がいた。






中村先生!!





先生が、帰ってきた!





先生、先生ーー!






嬉しくなって二戸 梨杏のテンションが上がる。






玄関の扉が静かに開き、ニッコリと優しく笑った中村先生が二戸 梨杏の顔を見て「遅くなって、ごめん。ただいま!」と挨拶をした。






――帰るの遅くなったのに、俺のことを待っていてくれたのか。






何度も二戸に電話をかけようかと迷ったけれど、……出来なくゴメン。