晴れ時々@先生の妹【第2巻】





ジュースっぽいのが飲みたいのに、見当たらない。






先生、今度、私が大好きなアップルジュースを買って缶ビールの横に並べてね。






キッチンの水道のレバーを上へ上げて浄水の綺麗な水をコップに注ぐ。







お水って、どうして、透明の色をしているんだろう。






――確か、学校で習ったような気がしたけれど、私忘れちゃった。






難しい事を考えているよりもお腹の中に入れてしまえ――。







そんな事を思いながらコップの中に入っている水をごくごくと飲み干した。






「ハァッー、美味しい!」





中村先生が帰って来るまで、何をして待っていようかな?






あっ、現代文と数学の宿題が出ていたんだった!






学校の鞄から宿題を引っ張り出してきてリビングのテーブルで早速取り掛かる二戸 梨杏。







中村先生、今頃何をしているんだろうなー?






その頃、学校の職員室にいる中村先生は頭を抱えて生徒達の出来の悪さに溜め息を付きながら小テストの丸つけをしていた。





「全員、再テスト決定だな!」