着替えを済ませた二戸 梨杏が部屋から出てきた。 清楚な服装、清楚な化粧。 長い髪は一つぐくりのポニーテールに。 昨日の今日なのに、まるで見違えるみたいに少し大人っぽく見えたような気がしたのは、気のせいだろうか。 「中村先生、おはよう!」 いつも通りの元気な二戸の声。 「ああ、おはよう。二戸、起きるのが早いなー」 二戸が困った顔をして俺を見ている。 どうしたんだ、二戸?