二戸、あの時、怒ってばっかりで、ごめんな──。 でも、お前は、もう大丈夫だ。 イギリスに行っても困らないぐらい、お前の英語は本当に上達をしたと思う。 そのことに関しては拓夢にも凄く感謝をしている。 二戸、もう、一人で大丈夫だ。 中村先生が二戸 梨杏の体をぎゅっと抱きしめて、そのまま瞳を閉じた。