明日の朝、二戸がこの家からいなくなることを考えると、もう本当に頭がおかしくなりそうでたまらない。 二戸、俺はお前のことが大好きだ──。 今、俺は世界で一番、二戸のことが大好きだ。 眠る二戸 梨杏の側で中村先生が涙を一筋静かに流した。 今日の卒業式では、俺は泣かないように努力をしていた。 それは担任として責任を持ってクラス全員の名前を最後まできちんと読み上げたかったから、それと、 笑顔のまま生徒全員を送り出してやりたかったからだ。 だけど、今は違うんだ──。