晴れ時々@先生の妹【第2巻】


「太陽が顔を出すまで、今日はここでぐっすりと眠ればいい」


中村先生が二戸 梨杏の体をきつく強く抱きしめる。


「……先生、いいの?」


「うん。ここで眠ればいい」


「中村先生?」


「ん?」


「もし、イギリスで寂しくなったら、会いにきてくれる?」


「ああ。翼を広げて旅鳥のクロウタドリになって、二戸に会いにいくよ」